The Wolf of Roppongi Street ~ウルフ・オブ・六本木ストリート~

駐妻には負けない!六本木通りの狼になりたい駐夫(ちゅうおっと)による金融、トライアスロン、シンガポール、グルメのブログ。

ECBは「マイナス金利」を導入

*6日朝の時点の記事に重大な事実誤認がありましたので、訂正・加筆いたしました。

 

5日のECB理事会で決定された事項

①主要リファイナンス金利 0.25%→0.15%

②限界貸出ファシリティ金利 0.75%→0.40%

デポジットファシリティ金利 0%→マイナス0.10%

④超過準備への付利 0%→マイナス0.10%

⑤TLTROの導入

-すべてのTLTROは2018年9月満期(約4年)

- 4月30日時点での住宅ローンを除くユーロ圏内非金融民間向け貸出残高の7%まで借り入れが可能(約4000億ユーロと想定)、9月と12月に実施

- 特定の期間内の住宅ローンを除くユーロ圏内非金融民間向け純貸出が特定のベンチマークを上回った分の3倍まで借り入れが可能、2015年3、6、9、12、2016年3、6月に実施

- 借り入れ金利は各オペレーションの日における主要リファイナンス金利+0.10%で固定

- 各オペレーションの24か月後、銀行は繰り上げ返済可能

- 実体経済に対する純貸出額に関する特定の基準を満たさなかった銀行は2016年9月に資金を返済しなくてはならない

 

⑥主要リファイナンスオペでの固定金利全額供給を少なくとも2016年12月の積み期間終了まで延長

⑦SMPの不胎化停止

⑧非金融民間セクターへの貸し出しを担保としたABSの買い切りオペ実施の準備

 

ひとつひとつの内容としては事前報道で取沙汰されていたものであり新鮮味はありませんでしたが、「QEABS買い取り以外のほぼ全ての政策オプションを一気にパッケージとして投入した」という点で、市場コンセンサスをやや上回る緩和でした。

 

そのためEURUSDのプライスアクションとしてはまず1.362割れ目前まで大きく下落、その後すさまじい反騰、結局は発表前より高値で引ける見事な行って来いとなりました。

 

EURUSD

Source: ZAI FX

 

このような値動きとなった背景としてはやはりショート筋の利食いによる買い戻しがあったとみられます。

前回5月のECB理事会で6月緩和が示唆されて以来1.40付近からショートを積んできた人たちがいるわけで、現在の1.36台ではある程度利が乗っているはずです。

しかし中長期的にはさらなる下落も狙える中でなぜ「今」急いで買い戻したのでしょうか?

一つの可能性としては、2014年の相場環境の難しさがあげられます。年初のドル円下落、モメンタム株の下落、米金利の急低下、と今年は市場のどコンセンサストレードがことごとく裏切られてきました。

今回のEURUSD下落は多くのヘッジファンドにとって6ヵ月間で初めて思惑通りにうまくいったトレードだったはずです。そのためひとまず目先の利益を確定する動きが先行したとみても違和感はありません。

 

EURUSDが短期的に上昇する場面では売っていくべきと考えています。

 

 

 

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