The Wolf of Roppongi Street ~ウルフ・オブ・六本木ストリート~

駐妻には負けない!六本木通りの狼になりたい駐夫(ちゅうおっと)による金融、トライアスロン、シンガポール、グルメのブログ。

昨晩の米株メルトダウンの背景

昨夜のNY市場では、S&P500指数が瞬間3%の下落を見せるなど、引けにかけては値を戻したものの、まれに見る暴落となりました。

株式以外のマーケットでも激しい値動きが見られ、米国10年債利回りの2%割れにはかなりの衝撃が走りました。

ドル円も一気に105円台まで押し戻されました。

 

米株(S&P500)

f:id:wolfyroppongi:20141016111416j:plain

債券(米国10年債利回り)

f:id:wolfyroppongi:20141016110454j:plain

通貨(ドル円)

f:id:wolfyroppongi:20141016111036j:plain

 

さて、ニュースのヘッドラインを追ってみると、米経済指標が予想より弱かったため、暴落の引き金となったとあります。昨夜は主に3つの指標が発表されました。

 

①9月小売売上高:前月比-0.3% vs 市場予測-0.1%

U.S. Retail Sales

②9月卸売物価指数(PPI):前年比+1.6% vs 市場予測+1.8%

United States Producer Prices Change

③10月ニューヨーク州製造業業況指数:前年比+6.17 vs 市場予測+20.25

United States NY Empire State Manufacturing Index

 

どれもそれなりに重要な指標ではありますが、「別に暴落を引き起こすほどじゃないんじゃ・・・」と思われた方も多いのではないでしょうか?

正しいです。はっきり言ってこれぐらいだったら素無視されて株上がることすらありえると思います。

 

では、なぜ昨日はメルトダウンとなったのでしょうか?

 

ひとことでいえば、

好調なアメリカ経済1点頼みの上昇ストーリーが崩れたから

です。

 

数日前のゼロヘッジの記事にもありましたが、世界のGDP予測がどんどんきり下がっていく中、目立った調整もなくひたすら順調にラリーし続けてきました。

その前提となっていたのは、「日本も欧州も悪いけど、アメリカ経済だけは大丈夫」というアメリカンドリームでした。

しかし最近の米指標は予想対比下振れすることが多く、雲行きが怪しくなってきてはいました。要するに市場参加者も本当に大丈夫かな?と少し不安になり始めていたわけです。

そこへ昨晩の下振れ3連発。パニック売りが起こったというわけです。

【ゼロヘッジ】 マーケットが嫌気しているのは経済成長への不安か? - The Wolf of Roppongi Street ~ウルフ・オブ・六本木ストリート~

 

次に気になってくるのはFedの動向です。やっとテーパリングを終えて、利上げタイミングを伺うという段階になってこのマーケット状況。

米経済は大丈夫だからというロジックで押し通すのか、それともQEに逆戻りなのか?

 

さっそくこんなヘッドラインも出ています。


新たなQEの検討は時期尚早─米ダラス連銀総裁=FOX | ビジネスニュース | Reuters

 

「市場が調整しているからといって経済に問題があるとはいえない」

 

そりゃそうですけど。。。

「米国経済は好調~ッ!!!!」というロジックで利上げもやりづらくなってきましたし、米2年債金利も急落しています。

https://www.tradingview.com/x/B8l7XCm7/

広告を非表示にする